2016年03月25日

待機児童対策

 待機児童対策として、「面積当たりの子供の数を国の最低基準より少なくするなどしている保育施設に対し、定員を超えて預かる子供の数を増やすよう求める」という報道がありました。

 しかし、国の基準に合わせていたらまともな保育所保育などできません。当園の場合、面積だけで考えればあと20人くらいは入れますし、人員だけで考えればあと50人ぐらいは見れますが、そんな「いるだけ」「見るだけ」の託児所で健全な毎日を過ごせるはずもありません。

 配置基準についても、1日11時間+延長保育×週6日で片時も目が離せない子どもたちの保育、膨大な事務処理、会議や研修、保育活動や行事の準備など、最低基準×週40時間でやれるわけがありません。保育士の処遇改善というのはなにも賃金のことばかりではなく、年々増えるばかりの保育士の業務負担を敬遠している潜在保育士もたくさんいるということを念頭に置いてもらいたいです。

 一方で、平成20年に創設された「安心子ども基金」、平成27年に施行された子ども・子育て支援法により、認可保育所の新設や改築は格段に進んでいます。平成25年・26年は「保育士等処遇改善臨時特例事業」により、平成26年・27年は人事院勧告により、保育士の賃金改善も進んでいます。待機児童の急増にまったく追いついてはいませんが、国政においてもいわゆる待機児童対策は次々と行われています。(平成21年〜24年は空白ですが)

 匿名のブログをきっかけに「保育」がクローズアップされていることは喜ばしいものの、待機児童対策ではなく参院選対策の応酬になってしまっては意味がありません。現場の労働環境の改善につながるのであれば人気取りだろうが票目当てだろうが構いませんが、これまで重ねられてきたことがご破算になってしまわないことを願います。
posted by 園長 at 16:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 保育関連報道
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